シラカシ料理の続きです。
鬼皮を剥いて水漬けしたシラカシを、伝統ではない料理で美味しく食べられないか試してみました。

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まずは、茶こしで細かいでんぷん(右)とそれ以外(左)に分けます。
大豆でいえば、豆乳とおからになるところですが、
茶こしで濾しただけなので混ぜれば元通りです。


①ブラマンジェ
フランスの片栗粉を使ったお菓子です。
牛乳にアーモンドの風味をつけ、片栗粉を入れて火にかけて固め、冷やして食べます。
韓国のトトリムクが辛めのタレをかけた食事なのに対し、フランスでは冷やしたお菓子です。
日本食で例えるなら牛乳寒天みたいなもの。
片栗粉の代わりにシラカシのでんぷんを使って、同じように作ってみました。
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タンニンが抜け切れてないので少々渋いけど、それらしいものにはなりました。
ミカンの缶詰を入れた、ミカンゼリーようなものも作ってみました。


②縄文クッキー 肉バージョン
縄文時代に肉とどんぐりを混ぜて焼いていたかどうかは専門家でないのでわかりませんが、
こういう料理もあったらしい、とのことで作ってみました。
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ブタミンチにどんぐり粉を混ぜて練ります。
ミンチを練ると団子になるので、どんぐりには固める役割は必要ありません。
塩コショウで味を調えます。

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ハンバーグのようなものですが、ボソボソ。
不味くはないです。

③縄文クッキー 卵・ハチミツバージョン
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今回は小麦無しです。
卵・ハチミツ・どんぐり粉のみで、バターで焼いてみました。
小麦粉が入っていないのでまとまらず、粉っぽいスクランブルエッグのような感じ。
味は悪くないけどボソボソ。
小麦の粘りは偉大です。

④どんぐりごはん
これは伝統的な料理ですが、調理方法がわからないので分量はテキトーです。
米1合を普通に炊けるように水180mlを入れ、そこにどんぐり粉を1合入れました。
どんぐり粉は水は要らないだろうという予想。
昔の人にとって米はぜいたく品だったので、雑穀やどんぐりで増量していたようです。
同じようにどんぐりで倍にしてみたらどうなるんだろう。
おそらく不味いと思うんですが、明日の楽しみです。
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どんぐりは十分に食料になることはわかりましたが、
それほど美味しくないことと、
手間がかかること、
年によって収量が違うこと、
という理由で市場経済化での食材となるのは難しそう。
SDGs的には十分利用可能と思います。