以前の下井手堰下流は、川底の低下が著しく縦断勾配もほとんどありませんでした。
川底は砂やシルトで流れがなく、場所によってはヘドロ臭がする単調な形態で魚も殆ど捕れませんでした。その後、魚道がつくられて川底の形態も変わってきたようです。今日は魚達が戻ってきているのか調査しました。
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気温が下がってきたせいか参加者は9人と少なめです。気温18℃、水温14℃で川の中はヒンヤリしています。川岸には植物が繁茂しているので、この辺がねらい目です。少なめですが、そこそこ魚がとれました。
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川底はトロッコの橋脚跡より上流は砂礫が堆積して礫河床が復活しつつあります。下井手堰の魚道は、川幅全体を何カ所もの隔壁で仕切る構造となっているため、流れの勢いを弱める減勢効果が大きく、下流側に土砂が堆積しやすいためだと考えられます
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調査の最後は川原で捕れた魚の説明と写真撮影。今日の調査結果はオイカワ、カワムツ、ドンコ、カワヨシノボリの4種類とサワガニです。上から見てオイカワとカワムツを見分けられるか?との魚談議では、よく見るとオイカワの口の付近が、ほんのり赤いかも。ウロコもオイカワの方が荒いようです。しかし、最後は横から見て判断するのがいいですね。いままで見られなかったカワムツが捕れたので川の環境が多様になりつつあるのかもしれません。
オイカワ(左)とカワムツ(右)


次回の活動は12月17日(土)です。

日時:2022年11月19日(土)
場所:芥川(下井手堰下流)
参加者数:9名