あくあぴあブログ

高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)のブログです。

楽器の生き物展ポスター
企画展「楽器の生き物たち」
2024年3月2日 (土)~5月19日(日)

場所: あくあぴあ芥川1階 企画展スペース

←クリックするとポスターが拡大します

雅楽協議会代表の鈴木さんから、雅楽と上牧・鵜殿のヨシのお話をしていただきました。鈴木さんは笙(しょう)の製作者です。篳篥(ひちりき)の蘆舌(ろぜつ)という吹き口に、上牧・鵜殿のヨシが使われています。2021年秋。このヨシがカナムグラなどのつる草に押し倒されて大打撃。篳篥用のヨシが取れなくなってしまいました。鵜殿のヨシが使えなくなると雅楽の主旋律を担当する篳篥の音色が変わってしまい、千年以上続いている雅楽そのものが変わってしまう!そこで鈴木さんは自分の仕事をすべて辞め、鵜殿のヨシを復活させるべく、ボランティア・アルバイトを集め、人手によるつる草抜きを始めました。鵜殿に通い続け、たくさんの生き物に出会うことができました。つる草抜きは今年も続きます。

(今年のつる草抜きの日程は雅楽協議会のホームページをご覧ください)


カナムグラに覆われたヨシ
カナムグラなどのツルに覆われたヨシ。

鵜殿の生き物

つる草抜きをした結果、ヨシだけでなく様々な動植物に出会うことができました。
写真はナンバンギセルとキツネノカミソリの花。

篳篥演奏
鵜殿のヨシを蘆舌(ろぜつ)(吹き口)に使った篳篥(ひちりき)の演奏。

笙演奏
笙(しょう)の演奏。
竹を17本使っています。

楽器
今日紹介された楽器。
上から、雅楽の楽器の笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)
その下は、手製のヨシ笛(エアリード)、ヨシ笛(シングルリード)、竹製の横笛、ホイッスルの内部。
手製の楽器も合わせ、どうやって音が出るのか、仕組みを解説してもらいました。

楽器の素材

楽器の素材。
上は、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)に使うマダケの雌竹、
下2本は、笙(しょう)に使うマダケの雄竹、
下の細いヒモのようなものは、篳篥、龍笛の外側に巻く桜の皮。
桜の皮を細く削りだして笛の外側に巻くのだそうです。
巻きつけるための接着剤は、なんと卵白!
卵白を塗って桜の皮を貼り付け、熱を加えて卵白を固まらせて固定するそうです。
昔の人の知恵はすごいですね。



講師:鈴木治夫さん 雅楽協議会代表
日時:2024年3月2日 午後1時30分~3時30分
場所:あくあぴあ3階多目的ホール
参加者:25人

3月のイベント予定をお知らせいたします。

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各イベントの詳細および、部活動については、事務所までお問合わせください。


今日はバードセイバーを作る工作教室を行いました。
バードセイバーとは、鳥が窓にぶつかるのを防ぐシールです。
鳥は景色が写り込んだ窓の向こう側へ行けると思うようで、頭から窓にぶつかってしまうという事故が起こります。そこで、窓にバードセイバーを貼ることで、「何かがあるぞ」とブレーキをかけさせることができ、衝突死が防げる、というものです。

20240224バードセイバー1
なぜバードセイバーが必要なのか、お話を聞きます

20240224バードセイバー2
好きな型紙に色を塗ります

20240224バードセイバー3
ラミネートフィルムをかけます。
窓の外側に貼ってもらうため、雨でも破れないように加工します。

20240224バードセイバー4
余分なところを切ったら完成。
持って帰って窓の外側に貼ってください。

20240224バードセイバー5
今日の超大作! 1時間がかりで塗ってくれました。

工作教室「バードセイバー(鳥の衝突防止シール)づくり」
講師:豊川尚子さん((NPO)日本バードレスキュー協会)
日時:2024年2月24日 (土) 13:00~15:30
場所:2階展示室
参加者:55人





この日はずっと雨。午後からはちょっとマシという天気予報だったので実施することにしました。
集合時には少し降っていましたが、幸い観察中は降らず、コケが緑色で生き生きとキレイに開いていました。
今日のテーマは、コケを見分けるコツを伝授すること。
あえて名前を書いていない資料を渡し、じっくり観察してもらいました。

20240224コケ2
集合場所のブロックのすき間にコケがモサモサ生えていました。
黄緑のほうがネジクチゴケ、深緑のほうがハマキゴケ


20240224コ3
黄緑色は全部コケ。
目を近づけてじっくり観察。

20240224ケギボウシゴケ
ケギボウシゴケ

20240224エゾスナゴケ
エゾスナゴケ

20240224アゼゴケ
アゼゴケ

20240224フルノコゴケ
フルノコゴケ

20240224ナガハゴケ
ハナガゴケ


自然観察会 神社のコケ
講師:道盛正樹さん(日本蘚苔類学会会員・大阪自然史センター理事)
日時:2024年2月23日 午後1時30分~3時30分
場所:磐手公民館~磐手杜神社
参加者:19人
観察できたコケ:ハマキゴケ、ネジクチゴケ、エゾスナゴケ、ケギボウシゴケ、アゼゴケ、ギンゴケ、カラヤスデゴケ、ヒナノハイゴケ、フルノコゴケ、タチヒダゴケ、コモチイトゴケ、
ナガハシゴケ、サヤゴケ、ヒジキゴケ





このたび、高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)では学芸員を公募することとなりました。
「淡水魚類 もしくは その他生物」分野です。
一緒に働きませんか?


応募サイト


あくあぴあは高槻市の指定管理制度を採用しておりますので、
指定管理者は(NPO)芥川倶楽部と(NPO)大阪自然史センターからなるJV団体です。
(NPO)大阪自然史センターの職員となります。


2024年度の博物館実習の受け入れを予定しています。(2024年2月16日改訂・更新)

実習日数は6日とし、社会情勢により日程を大学、受講生と相談のうえ、変更することがあります。
申込期限は5月31日ですので、今年度の実習を検討されている方はご一報ください。
書類提出期限を延長することは可能です。


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2024年度 高槻市立自然博物館 あくあぴあ芥川 博物館実習 実習生募集要項

★実習期間:2024年8月6日(火)~8月10日(土) (変更の可能性あり)

★受け入れ人数:3名(申込数が3名を超えた場合は書類選考により決定)

★受け入れ条件:
・博物館に興味・関心があり、学芸員資格取得を目指していること
・地域博物館の業務に対して積極的に学ぶ意欲があること
・申込時に以下の書類を郵送にて提出ください
 1:小論文 テーマ「あくあぴあ芥川での実習を希望する理由と実習を通して学びたいこと」
   様式は自由です。A4用紙1枚程度にまとめてください。
  
 2:大学からの実習依頼書(形式自由)
      

★申込期限
2024年5月31日(水)

★受け入れ可否の連絡
6月初旬予定

★不明な点は電話・Emailでお問い合わせください  

冬から春に向かって暖かくなると、黄色いたんぽぽの花があちこちに咲くね。
身近な植物、たんぽぽ。どんなヒミツがあるのかな?
おはなしを聞いた後、簡単な工作にチャレンジ。

217日 (土) ・ 18日 (日)
10:45、11:30、13:30、14:15、15:00
(1回約40分のプログラムです)

【場    所】2階展示室
【対    象】どなたでも (小学生未満は保護者同伴)
【定    員】各回6人
【申    込】直接会場で受付、先着順

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あくあぴあの連続講座「自然と本と博物館」では、自然に関する本の著者をゲストに招き、著書のテーマについて講座をしていただいています。

今回のゲストは「生物がすむ果てはどこだ?」の著書であり、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の主任研究員・諸野祐樹さんです。

講座では地底の微生物や調査方法の話、諸野さんが準備してきた材料や道具を用いて参加者が実践することもしました。調査をするためには目的の対象物を、的確に取り出さなければいけません。
その調査手法を道具や仕組みから考え組み立てていく作業は、生物の専門分野だけでなくさまざまな分野からのアプローチが必要だとわかりました。

調査船には海の調査に携わる各国の研究者たちも同乗します。船の様子も紹介していただきました。
とっても楽しそう!
おまけでは、あくあぴあにとっては身近な!2階のクサガメ水槽のぬるぬるを蛍光顕微鏡を使って見せてもらいました。予想以上に微生物がいっぱい~

諸野さんが発見した「一億年前の地層から見つかった微生物」の話は、この目で発見したご本人ならではの思いも伺いました。

私達は陸に住んでいますが、地球の約7割が海。海を知るということは地球を知ること。
今回の講座で海の豊かさや、微生物に興味を持ってくれる人が増えたのではないでしょうか。

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●日時:2024年2月10日(土)
    第一部 10:00~12:00、第二部 13:30~15:30
●場所:あくあぴあ芥川 3階多目的ホール
●対象:小学4年生以上
●参加者:第一部 15人/第二部 23人
●参加費無料      

好評いただいた企画展「鳥の羽根のふしぎ」を城内公民館でリバイバルしています。

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実物の羽根や剥製は少し少ないですが、解説内容はほとんど同じです。
あくあぴあで見逃した!という方はぜひ城内公民館まで。
公民館は月曜日も開いています。
今日から3月25日(月)までの開催です。

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実物の羽根も展示しています。

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翼と尾の標本、ツバメ・ウグイスの本剥製、
人が利用する羽根のグッズなど。







ごろっぱ広場からあくあぴあ北側の竹林を歩きました。

日 時:1月14日(日)10時〜12時
場 所:ごろっぱ広場からあくあぴあ北側の竹林
定 員:18名
講 師:小柿事務局長、高田主任学芸員(現地観察終了後多目的ホールから参加)
内 容:詳細はこちら 第27回芥川トコロジスト調査隊報告(1月14日).pdf       
 
1階の池が凍るほど冷え込みましたが日差しが出てくるとぽかぽか陽気になりました。
竹林の中の小径いっぱいに敷き詰められた落ち葉を踏み締めながら歩きました。
葉っぱを使った遊びは些細なことなんですがこれが意外と楽しくて。。。
ほっこりします。

今年のトコロジストは生き物と一緒に遊ぶをテーマにやってみようかと考えています。

ヒイラギの葉は硬いのでトゲトゲ部分を軽く持ってフッと吹くとクルクル回ります。
ヒイラギ風車
ヒイラギ

こちらはアラカシの葉を割くとコジラの背中に。
見えませんか?笑
アラカシゴジラ

ジャノヒゲ、サファイア色の果実がほんと美しい。ブローチとかにも出来そう。
この果実の表皮を剥くと胚乳が現れてこれまた柔らかな色合いです。
ジャノヒゲ
ジャノヒゲ手持ち

フユイチゴの赤い実。これは美味です。
フユイチゴ

アベマキの枯葉が敷き詰められてふかふか。でも滑りやすいので気をつけて。
アベマキ枯葉いっぱい

竹林の中に日差しが入ると暖かいです。
観察風景

トコロジストは、自分たちで気になるものを記録し必要に応じてサンプルを採取して図鑑等で調べます。
この日は観察後、博物館に戻って主任学芸員の高田さんにいろいと教えてもらいました。
そんな植物談義も楽しいです。
そんなトコロジスト調査隊に興味があればあくあぴあまでご一報ください。

次回は、4月14日(日)です。近づいてきたらこのブログに案内します。

以上


 

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